おうちでも本格的なカクテルを楽しみたい!

バーテンダーの技術から生まれるおいしいカクテル。その華麗な手さばきを見て、自分でも作ってみたいと思ったことはないでしょうか?


日本を代表するトップバーテンダーの一人、渋谷の名店「BAR 石の華」オーナーバーテンダーの石垣忍さんに、初心者でも使いやすいオススメのカクテルツールと、おいしいカクテルを作る秘訣を教えてもらいました。

 

I ヴィンテージの風合いが特徴 / 指にフィットして持ちやすい

ヴィンテージ メジャーカップ 30/45ml

カクテルに入れるアルコールの量をはかるために欠かせないのがメジャーカップ。

小さいほうが30ml、大きいほうが45mlで、いわゆる1ショットというのは30mlを意味します
(2ショットにする場合は2杯分)。

「素材はステンレスですが、ヴィンテージの風格を持ち、表面に加工された微妙な凹凸が指にフィットして使いやすいです」(石垣さん)

 

【洗い方】

食器と同じように、スポンジに洗剤をつけて洗う。一度使ったら必ず洗浄すること。

 
✅  Ishigaki’s Point!  --------------------------------------------------

軽くて持ちやすいのが選んだポイント。

カクテルで大事なのは、きちんと計量した量のお酒を使うことです。

l 1杯のカクテルを作るのにちょうどいい大きさ / 実用性の高い優れもの

ヴィンテージ カクテルシェーカー

メジャーカップと同じく、使い込まれた風合いをもち、滑りにくいヴィンテージシリーズ。大きさは、手にすっぽり収まり、初めてでも振りやすい350mlを採用。

「30年以上バーテンダーをやってきて思うのは、この3ピースという形状は本当に良くできているということ。
初心者でも振りやすく、素材を攪拌しやすいんです。長く使われている道具にはそれなりの理由があるんですね」(石垣さん)

 

トップ、ストレーナー、ボディの3つのピースに分かれているため、3ピースシェーカーと呼ばれています。
【使い方】

1.ボディに素材(液体)を入れる。

2.市販されている氷をボディの8分目くらい(4、5個)になるよう入れる。

3.ストレーナーをかぶせ、最後にトップをかぶせる。

4.右手の中指と薬指の間にボディを挟み、親指はトップ、人差し指と小指はボディに添える。
      左手の親指をストレーナーの肩に添え、人差し指と中指を底に軽く添える。
      そして中身が8の字を描くよう、行ったら引くという感じで前後に振る。だいたい20往復くらいが目安。

5.トップをはずしてグラスに中身を注ぐ。

【洗い方】

食器と同じように、スポンジに洗剤をつけて洗う。洗い終わったら水分をきれいに拭き取る。特にトップは隙間の水分が残らないよう、布巾にポンポンと軽く打ち付けながら拭き上げる。

「そうしないと黴びてきます。どんなに忙しくても、これだけはやるよう、僕はスタッフにも伝えています」(石垣さん)

 

✅ Ishigaki’s Point!  ------------------------------------------------------

素材をボディに入れる時に気をつけるのは、最後にトップを閉めること。ストレーナーにつけたままボディを閉めると、空気が抜けないので液だれしたり、ひどいときには破裂してしまいます。もしストレーナーにつけたまま閉めてしまったら、いったんトップをはずして空気を抜いてから、もう一度閉めてからシェーカーを振るようにしてください。

I “ねじり”があることで持ちやすい / カクテルのおいしさを引き出すために欠かせない名脇役

しずくバースプーン

持ち手の部分すべてに“ねじり”が施されているため滑りにくく、安定して作業ができるのが特徴です。長さは家庭で使うグラスの高さを考慮して、24cmのものを採用。

「トップのしずくの下の部分から人差し指の太さ分下を持って使ってください。先端がフォーク型のものはプロがチェリーを刺したりライムを搾ったりする時に使いますが、家庭ではお子さんがいるなど安全性を考慮し、しずく型を選びました」(石垣さん)

【使い方】(ロングカクテルの場合)

1.グラスにお酒を入れる。

2.氷をグラスの8分目まで入れ、パースプーンをグラスの中でくるくると回す。
      回すことによって溶け落ちた分だけ氷を足す。

3.氷にあてないように注意しながら、割り材を静かに注ぐ。

4.最後にバースプーンをグラスの底まで入れて、1,2回氷全体を持ち上げて全体をなじませる。

 

✅ Ishigaki’s Point!  ------------------------------------------------

氷を入れてからバースプーンで攪拌するのは、グラスを冷やす、常温のお酒を冷やす、お酒の香りを引き出すという3つの意味があります。水割りやハイボールを飲む時、この一手間をかけるかかけないかで、味は大きく変わります。カクテルのレシピには書かれていないおいしさの秘密です。

 

便利なのに意外と知られていないストッパー

シズラー

栓を抜き保存するという2つの機能を兼ね備えたツール。

瓶の割り材の栓を片側で抜いてグラスに注ぎ、余った時はもう片側をストッパーにして保存。中の液体の香りや味、新鮮さを密閉してくれます。

「かつて僕の店でノベルティとして提供した時、お客様からとても喜ばれました。

便利なのに意外と知られていない道具なんです」(石垣さん)   

 

【使い方】

片側は栓抜きやプルトップのタブ起こしに使用。
反対側を使用する時は、レバー(栓抜部)を開いてパッキンに瓶の口を当て、レバーを倒す。

 

✅ Ishigaki’s Point!   -------------------------------------------------

割り材はペットボトルよりも瓶のほうがはるかにおいしいです。本当は使い切ることが望ましいのですが、余ってしまってもこれがあれば安心。瓶はリサイクルできますから、環境にもやさしいバーグッズです。

石垣忍さんが選んだカクテルツールをセットで販売します!

すべて日本製。「ものづくりの町」と呼ばれる新潟県燕市で、日本が誇る職人技で作られたこだわりの逸品。

「日本の職人さんたちは、長い歴史に裏付けられた確かな技術できちんとしたクオリティのものを作り続けています。世界に誇る日本のカクテルツールをぜひ自分で使い、その良さを実感してみてください」(石垣さん)